アナログダビング
僕達がダビングサービスを始めた頃のダビングの依頼はほとんど、VHSのビデオテープからVHSのビデオテープでした。他にはベーターのビデオからVHSのテープへ、あるいはその逆です。CカセットからVHSのビデオテープへのダビングも。
基本的には2台のデッキがあれば誰でも出来る事を代行していたわけです。
当時のダビングはビデオカセットを複製したり、必要な箇所を取り出して複製と簡単な編集作業を行うのがダビングサービスがメインでした。
コピー機でよく知られている、書類のコピーサービスと言うのがありますが、以前のダビングサービスというのは、映像のコピサービスといったノリですね。
書類のコピーサービスでも同様ですが、アナログコピーというのは常に劣化が伴います。
書き出し時の劣化、そして取り込み時の劣化がアナログコピーには付きまといます。またそれが〈コピー〉というものだと皆が捉えていました。だから、コピーを繰り返せばオリジナルとは変わってしまう、劣化はアナログコピーに於いては当たり前のことなのです。
デジタルダビング
しかし、デジタルになると話は変わってしまいました。やろうと思えばほぼ完璧にコピー出来るのです。だから厳しく禁止しなくてはならなくなったのです。
そして、僕達は〈コピー〉〈複製〉〈複写〉を厳密に考える必要が生じたのです。
〈コピー〉といっても大雑把に言えば〈完璧なコピー〉〈大体完璧なコピー〉〈ようやっとコピー〉などを思い描く事ができます。
〈完璧なコピー〉とはデーターのコピーです。劣化とか入る隙間はありません。オリジナルと同じもの、クローンという事です。ダビングで言えばディスクコピーやブルーレイレコーダからブルーレイディスクへの無劣化のムーブが代表的でなコピーです。
〈大体完璧なコピー〉とは、ダビングに於いては、読み込みと書き出しが行われるものですね。この読み書きの段階で必ず多少の劣化が伴います。コピー作業も変換を伴っていますので時間もかかります。ブルーレイのムービーをDVDにしたりメディアを変えたり、編集をしたり、フォマットを変える時にはほとんどの場合多少の劣化が起きてしまいます。
〈ようやっとコピー〉というのは、アナログコピーを僕はイメージしています。最も劣化のひどいものは、例えばテレビで番組を映し出し、それをカメラで撮るのもコピーと言うか、録画ということになります。アナログコピーは、やり方、方法によってかなりクオリティは幅があるということになります。それでも記録の必要性があれば有効な方法となります。
ここでお話ししたように、コピーとダビングはあるところでは同義です。ダビングの語源はダブルから来ているらしく、複製のことですからコピーとなんら変わりがありません。
しかし、ダビングといった場合は様々なコピー・複写といった事が付加されます。そういった意味では、ダビングは広義のコピーということになります。
僕らがダビングといった場合思い浮かべるのは〈データ変換〉〈複製〉〈複写〉という事でしょうか。コピーと言ったらデータコピー、文字列のコピーのことを考えてしまいます。
デジタル技術の進展がこの事をより顕著にしているのでは無いでしょうか。
結論を言えば、ダビングサービスでは複製、変換の全てを扱います。コピーといえば、僕達は無劣化を理想としています。デジタルの時代においてはコピーと言えば《データコピー》を考えてしまうからです。
ダビングサービス
ダビングサービスにおいてはコピーは
あくまでも方法の一つです。何をコピーしたいかによって方法は変わります。
プリンティのダビングサービス一覧
⚫︎VHS、Hi-8、DVC、 CカセットVHS、βなどの映像テープのDVD 、ブルーレイディスク、動画データへの書き出し。
⚫︎音楽カセットテープ、オープンリールテープ、MDディスクをCD ディスクへの書き出し。
⚫︎8ミリフィルムのDVD、ブルーレイへの書き出し。