久しぶりに映画を観ようとしたら、
《このディスクは未対応のディスクか傷や汚れが有るため読み込めません。》
みたいなコメントが画面に出て映画を観る事が出来ないなんていう経験はお持ちではありませんか。
プレーヤーが、あたかもその目で見たようなコメントです。
CDやDVD、ブルーレイディスクはプレーヤーにとって読み込めなかったらしいことは確からしいです。
《ディスクは在るらしいが、求めるデータは確認出来ません》ぐらいの意味だと思います。
こういった場合、間違ったディスクでなく再生出来たはずのディスクなら(時々ディスクを間違えて慌てている方もいます。何しろ読み込めないのですから。)、データが読み込めないのはディスクのキズとは限らないのです。
1)ディスクの汚れ
2)ディスクのキズ
3)読取レンズの汚れ
4)ディスクの劣化
5)プレーヤーの不良
etc.
などが原因として考えられます。
しかし、プレーヤーからのコメントに《キズ》の言葉が有ると、それだと断定したくなります。
こんな場合、可能性の一つとして考えた方が良いです。
再生すればするほど傷がついていく。
今回、プリンティにお持ち込みになられたディスクは明らかに傷が付いていました。
カーナビのソフトで古いもの、代わりがもはや手に入らず、このディスクが無いとプログラムが起動しないので困っているとお持ち込みになりました。
拝見したところ確かにディスクの中程の所に、円周に沿って傷がハッキリと付いていました。
見た限り読み込みエラーが出ても不思議はない傷でした。
この様な傷はプレーヤーの中でディスクに何かが当たって出来たのです。
ゴミか配線だと思います。ですから、この様なトラブルの場合、他のディスクも同様な傷が付いてしまうので注意が必要です。
今回の方もすでにプレーヤーを修理をなさったそうです。
プレーヤーは直っても傷は直りませんので、再生は出来ません。それで、プリンティにお持ちになりました。
結果はこの様に、ピカピカになりました。すっかり傷は無くなりました。
この様な配線が当たって出来た傷は、よほどのことがない限り研磨修理で直す事が出来ます。
ディスクが回転しながら出来る傷はあまり深くないケースがほとんどです。
異物がディスクに強く当たると回転は止まってしまいます。また、傷が出来ると再生エラーが出てしまいます。だから、あまり深くならないので修復できる場合が多いのです。
一方、尖ったもので付けた傷などは深いので、研磨修理では直りにくいです。
研磨修理は傷を直すだけ。
研磨修理は傷を直すだけです。
データが読み込めるかは別問題なのです。
例えば、何もしないで壊れることは考えにくい事ですがデータが壊れていれば、いくら傷を直したところでやはり読み込めません。
また、すでにご自分で歯磨き粉などで研磨した場合、プリンティでは研磨修理をお引き受け出来ないケースもあります。研磨修理は削っていく作業ですから、データ層を破壊するリスクが常にあります。
削った上に削ずるのは危険なのです。
傷によるデータ読み込み不良と思われたら、まずご相談ください。